こんにちは、ハルママです。フルタイムで働きながら3歳娘と5歳息子を育てております。
先に白状しますが、私は「せっかく八ヶ岳まで来たんだから」という言葉に人生で何度も裏切られてきた女です。中でも最大の敗北が、リゾナーレ八ヶ岳に泊まった旅。宿はもう文句なしに最高だったのに、館外の観光を欲張って詰め込んだ結果、2日目の昼に娘が道端で完全停止しました。地面に座り込んで一歩も動かない娘、なだめる私、無表情でスマホの地図を見つめる夫。八ヶ岳ブルーが憎かった。
でも、その屈辱の経験で分かったことがあります。八ヶ岳の周辺観光は、回る数を減らすほど満足度が上がるという、身も蓋もない真実です。今日は「周辺観光も行きたいけど、うちの子で成立するか不安」というママ友のあなたに向けて、雨でも崩れない2日間の組み方を全部書きます。宿そのもののレビューは別記事に全部吐き出したので、ここは館外編に振り切ります。
正直に言うと、八ヶ岳の周辺観光は詰め込むと死にます
八ヶ岳南麓、いわゆる北杜市エリアって、ガイドブックを開くと有名スポットがズラッと並ぶんですよ。絶景、滝、牧場、美術館、体験工房、名水のそば、行列のカレー。どれも「車で15分」とか「20分」とか書いてあるので、初見の親は「じゃあ1日4つはいけるな」と計算します。
私もそう計算しました。そして負けました。
ここを読んでいる時点で、あなたはまだ間に合っています。まずは私の敗因を3つ、供養として置いていきます。ここを飛ばして「うちは大丈夫」と思った人が、だいたい道端で子どもを抱えて途方に暮れることになるので。
1日5スポット入れた我が家が、昼に全滅した話
初日、私が組んだ予定はこうでした。午前に絶景スポット、そのあと滝を散策、昼に人気のカレー、午後は牧場、夕方に名物ソフトクリーム。文字にすると、うっとりするほど充実してるんですよね。夫も「効率的だな」と言ってくれたし。
崩壊は2つ目の滝で始まりました。駐車場から遊歩道を歩くタイプなんですけど、娘がそこで「抱っこ」に切り替わったんです。3歳の抱っこって、荷物込みで15kgくらいの重りを抱えて渓谷を歩くのと同じことなので、親の体力ゲージが一気に半分削れる。
そしてカレー屋さんで行列に遭遇し、待っている間に娘の限界が来て、店に入る前に離脱。昼食はコンビニのおにぎりを車内で食べました。牧場に着いた頃には息子まで無言になっていて、私は八ヶ岳のど真ん中で「もう帰りたい」と思っていました。旅行1日目の午後2時に。
移動15〜30分の積み重ねを、親は絶対なめている
ここが最大の罠なんですけど、「車で15分」は子連れだと15分じゃないんですよ。
駐車場を探す、後部座席の子2人を降ろす、トイレに行く、上着を着せる、ベビーカーを出す、水筒を飲ませる。この一連の儀式に、毎回10分から15分かかります。つまり移動15分のスポットは、実質30分。これを4回やったら、それだけで2時間が移動と支度で溶ける計算です。
しかもハイシーズンの週末は、人気施設の駐車場が普通に埋まります。空きを待つ時間はもちろん予定に入っていません。夫が後から冷静に検証して、「1スポットあたりの実コストを45分で計算していないのが敗因」と結論づけていました。データ命の男の言うことは、腹が立つほど正しい。
標高差1,000mは「同じ日なのに気温が違う」という罠
もうひとつ、八ヶ岳特有の落とし穴があります。このエリア、下の方と上の方で標高差が1,000mくらいあるんです。
何が起きるかというと、朝に小淵沢あたりで「今日あったかいね」と半袖にした子どもを、昼に標高1,900mの絶景スポットに連れて行って震わせることになります。逆もあります。上で寒いと思って着せた上着を、下に降りたら暑がって脱ぎ散らかす。
うちの娘は服の感触や暑さ寒さに敏感なタイプなので、この温度のジェットコースターが地味に効くんですよね。機嫌の急降下って、たいてい「眠い・空腹・暑い・寒い」のどれかなんですけど、八ヶ岳は最後の2つを1日で両方出してきます。ここを知らずに服装を組むと、絶景の前で不機嫌な子どもの写真だけが残ります。
まずは、この宿を拠点にするなら日程と部屋タイプで旅の難易度がガッツリ変わるので、そこだけ先に押さえておくのが吉です。
リゾナーレ八ヶ岳
八ヶ岳の雄大な自然と土地のワインを堪能するリゾート




| 住所 | 〒408-0044 山梨県北杜市小淵沢町129-1 |
|---|---|
| アクセス | JR中央本線小淵沢駅よりシャトルバス約5分/中央自動車道小淵沢ICより約5分 (最寄り駅:小淵沢) |
| 駐車場 | 有(400台)無料で先着順です。 |
| チェックイン | 15:00 (アウト: 12:00) |
| 連絡先 | TEL: 050-3134-8093 |
| 総部屋数 | 172室 |
|---|---|
| お風呂 | 大浴場、露天風呂 |
| 館内設備 | レストラン、喫茶、多目的室、宴会場、会議室、結婚式場、大浴場、露天風呂、禁煙ルーム、児童遊園施設、売店、コンビニエンスストア、ベーカーショップ、コーヒーショップ、フラワーショップ、ショッピングアベニュー、自動販売機、コインランドリー(有料)、プール(通年)、貸スキー、貸スキーウェア、貸スノーボード、貸自転車、スキー乾燥室、送迎バス、マッサージサービス、モーニングコール、宅配便、駐車場あり |
| 部屋設備 | テレビ、電話、モジュラージャック、インターネット接続(無線LAN形式)、湯沸かしポット、お茶セット、冷蔵庫、ドライヤー、ズボンプレッサー(貸出)、アイロン(貸出)、洗浄機付トイレ、ベビーベッド、石鹸(液体)、ボディーソープ、シャンプー、コンディショナー、ハミガキセット、カミソリ、ブラシ、タオル、バスタオル、ナイトウェア、スリッパ、金庫 |
| 対応カード | VISA、JCB、American Express、Diner's Club、DC、NICOS、Master Card、利用可 |
|---|
連絡なしの不泊/不着 :宿泊料金の100%
3日前から :宿泊料金の100%
21日前から :宿泊料金の10%
子連れ周遊の正解は「本命2つ+逃げ場1つ」だった
敗北から学んだ我が家の結論を、先に置いておきます。1日に入れるスポットは2つまで。そして必ず、屋内の逃げ場を1つ確保しておく。以上です。
これだけ聞くと「少なすぎない?」と思うでしょう。私も最初はそう思いました。でも実際にやってみると、旅の満足度が別次元に上がったんです。理由は単純で、1か所に長くいられるから。子どもって、滞在時間が短いほど「もっと遊びたかった」で終わって、長いと「満足した」で終わる生き物なんですよね。
そしてもうひとつ大きいのが、崩れても立て直せること。予定が2つなら、1つ諦めてもまだ旅は成立します。5つ入れていた時は、1つ崩れた瞬間に全部が連鎖崩壊しました。予定は積むほど脆くなる。ドミノと同じです。
午前に本命、午後は屋内。この順番だけ守れば崩れない
具体的な型を書きます。午前中に外の本命を1つ。昼を食べて、午後は屋内施設に入る。これだけです。
なぜ午前に外なのかというと、子どもの体力とご機嫌の残量が最大なのが午前中だから。絶景も、滝の散策も、牧場も、要求されるのは歩く体力です。それを午後にやると、さっきの私みたいに抱っこ地獄が発生します。
そして午後を屋内にする理由は、天気に人生を握られなくなるからです。八ヶ岳の山の天気って本当に変わりやすくて、午前が快晴でも午後にザッと降ることがあります。午後の予定が屋内なら、雨が降っても「予定通り」。この「雨でも予定が変わらない」設計が、我が家にとっては何よりのお守りでした。予定変更が苦手な娘に「雨だから今日は行けない」と説明する、あの絶望的な交渉から解放されるので。
逃げ場をイルマーレに置くと、旅程が一気に強くなる
そして最強の逃げ場は、実は館内にあります。リゾナーレ八ヶ岳の全天候型プール、イルマーレです。
ここのすごいところは、宿泊者がチェックイン前とチェックアウト後も入れる点。つまり到着日の午前も、出発日の午後も、天候関係なく子どもを全力で遊ばせられる時間が確保できるんですよ。周辺観光が崩れたとき、「じゃあプール戻ろうか」で子どもが即座に納得する。この切り札があるかないかで、親の精神的余裕がまるで違います。
館内の詳しい話は別記事に全部書きました。部屋タイプの選び方から浮き輪の借り放題、レストランの離乳食まで、宿そのものを知りたい人はこちらをどうぞ。
予定変更が苦手な子には、朝に「今日はこれ2つ」と宣言する
これは我が家のローカルルールですが、けっこう効いています。
朝ごはんのときに、その日行く場所を2つだけ、子どもに向かって声に出して言うんです。「今日はね、大きい滝を見て、そのあと粘土でお皿を作るよ」と。娘は先が見えないと不安になるタイプなので、最初に全体像を渡しておくと、移動中の「まだー?」がかなり減りました。
逆にやってはいけないのが、予定を4つ以上並べること。情報が多いと処理しきれなくて、結局どれも入っていません。2つなら覚えられるし、達成感もある。あと親側にも効果があって、口に出して宣言すると「もう1か所行けるかも」という欲が出にくくなるんですよね。あの欲が全ての崩壊の始まりなので、自分を縛る意味でもおすすめです。
同じような「予定が読めないとしんどい子」との旅について、宿選びの目線でまとめた記事もあります。
雨でも崩れない屋内スポットを、刺激の弱い順に並べました
ここが今日いちばん書きたかったパートです。
八ヶ岳の「雨の日スポット」って、ネットで調べるとリストは出てくるんですよ。美術館、体験工房、オルゴール館、屋内遊び場。でもどのサイトも、施設を並べるだけで終わってる。うちの子にとって、どれが静かでどれがうるさいのか。座るのか走るのか。そこが一番知りたいのに、誰も書いてくれないんです。
なので勝手に並べ替えました。基準は「刺激の強さ」。音、人の多さ、身体の動き。この順に、弱いものから紹介していきます。人混みや大きい音が苦手な子を連れている人は、この順番だけ持ち帰ってもらえれば今日は元が取れます。
なお料金や休館日は変わることがあるので、行く前に必ず公式で確認してくださいね。私は現地で「本日休館」の看板を見て絶望したことがあります。
静かで人が少ない:中村キース・ヘリング美術館
まず最も刺激が弱いのが、小淵沢の森の中にある中村キース・ヘリング美術館です。ポップアートの作品が数百点あって、建物自体が迷路みたいに独創的。
正直、最初は「3歳に美術館なんて無理でしょ」と思ってました。ところが娘、意外と静かに歩いていたんです。理由を考えたんですけど、たぶん館内が薄暗くて、音がなくて、人がまばらだったからだと思います。娘がしんどくなるのは「明るくて、音が大きくて、人が多い」場所なので、その全部が逆だったんですね。
あと作品の絵柄がハッキリした線と色なので、子どもの目にも分かりやすい。「これ、おどってる人だね」って娘が言ってました。入館料は大人1,500円くらいで、正直子連れの元は取りにくい金額ではあります。でも雨の日の午後、親も静かな時間を過ごせる価値を考えれば、うちは払う派です。
手が動くと落ち着く:スパティオ体験工房
そして我が家の八ヶ岳ベストがここ。道の駅こぶちさわの隣にある、スパティオ体験工房です。
陶芸、そば打ち、パン作り、ガラスの絵付け、シルバーアクセサリー、とんぼ玉、機織り。10種類以上のプログラムがあって、体験料はだいたい1,000円台から3,000円台くらい。屋内なので雨も無関係です。
娘、ここで別人になりました。普段はわりと気が散りやすくて、5分同じ場所に座っていられないタイプなんです。それが陶芸の粘土をこねている間、ずっと黙って手を動かしていて。私も夫も、ちょっと言葉を失いました。医学的にどうとか、療育的にどうとかは私には分かりません。でも少なくとも、うちの子には「手をずっと動かしていられること」がすごく合っていた。これは間違いなく言えます。
5歳の息子はガラスの絵付けを選んで、妹の分まで模様を描いてあげていました。仏。旅の記念が形になって残るのも、写真より効く思い出になりました。
体験系のチケットは、行ってから受付だと枠が埋まっていることがあるので、事前にネットで押さえておくのが安全です。うちはアソビュー経由で探すのがルーティンになっています。並ばずに入れるのが、子連れには本当にありがたい。
疑い深かった私がアソビューを使うようになった経緯は、こちらに全部書いています。
アソビュー怪しいって本当?安すぎる理由をワーママが正直レビュー

音が主役なので注意:オルゴール博物館ホール・オブ・ホールズ
清里の萌木の村にある、アンティークオルゴールの博物館です。パリ万博に出たという巨大なオルゴールや、自動で動く人形が展示されていて、大人としては控えめに言って感動しました。
ただし、正直に注意点を書きます。ここは音が主役の施設です。
定期的に演奏会があって、当然それが目玉なんですけど、うちの娘は大きい音や響く音がわりと苦手なので、ちょっと身構えていました。結果としては大丈夫だったんですけど、それは私がイヤーマフを持って行ったから。音に敏感な子を連れて行くなら、耳を守れるものを一つ持っていくと安心度が全然違います。
逆に、音や機械の仕組みが好きな子には天国だと思います。5歳の息子は、人形が勝手に動く仕掛けに完全に心を奪われていました。入館料は大人1,000円くらい。萌木の村自体が散歩できる敷地なので、待ち時間の消化にも使えます。
とにかく走らせたい日:こどもパラダイス広場SÖPÖ
そして「今日は静かに座らせるフェーズじゃない、放牧しないと爆発する」という日のための切り札。清里丘の公園の中にある、屋内の遊び場SÖPÖです。
知育玩具とアスレチック遊具があって、床がクッション性の高い素材。ここが地味に重要で、転んでも痛くない床って、親の見守りストレスを激減させるんですよ。「危ない!」と言う回数が10分の1になります。
そして最大の魅力が、入館料に施設内の天然温泉の利用が含まれていること。大人850円、子ども800円くらいで、子どもを遊ばせて疲れさせた後に、そのまま温泉に入って帰れる。この動線を考えた人に、私は表彰状を贈りたい。子どもは満足、親は回復。子連れ旅行における理想形です。
雨の日にどうしても外へ出たくない、でも子どものエネルギーは有限じゃない、というあの詰みの状況を、ここが1発で解決してくれます。
晴れた日の本命は1つに絞る|清里テラスか、吐竜の滝か
さて、晴れた日の話。ここで多くの親が欲を出して、絶景も滝も牧場も全部行こうとします。かつての私です。
八ヶ岳の外の本命は、1日1つ。これが結論です。そして代表的な選択肢が2つあって、性格が真逆なので、うちの子はどっちに向いているかで選んでください。
ざっくり言うと、清里テラスは「乗り物に乗って絶景を見る」体験。吐竜の滝は「自分の足で歩いて自然に入る」体験。子どもの得意不得意がハッキリ分かれるところなので、1個ずつ書きます。
なお、リフト料金や営業時期は季節で変わるので、こちらも事前確認をお願いします。冬季は動いていないものもあるので。
清里テラスは標高1,900mの絶景。ただしリフトが試練になる子もいる
サンメドウズ清里のパノラマリフトに10分ほど乗って、標高1,900mの山頂に上がるスポットです。晴れた日は富士山まで見えて、大人は完全にやられます。ソファ席でお茶を飲む時間、都会では絶対に買えない開放感でした。リフト代は大人2,800円から3,000円くらい。
ただ、正直に書きます。うちの娘には、この10分のリフトがけっこうな挑戦でした。足がぶらんと浮いて、下が見えて、途中で降りられない。怖がりの子や高いところが苦手な子には、絶景より先に恐怖が来る可能性があります。
うちは事前に何度も「10かぞえるあいだ、あと3回ね」と伝えて、私が抱えて乗ることで乗り切りました。乗れたら達成感がすごいので、挑戦する価値はあると思います。ただ「絶対に大丈夫」とは言えない。ここを事前に想像しておくかどうかで、当日の親の腹の据わり方が変わります。
吐竜の滝は徒歩15分の渓谷。ベビーカーは置いていく前提で
もうひとつが、川俣川渓谷にある吐竜の滝。岩の間から絹糸みたいに水が流れ落ちる、静かで日本庭園みたいな滝です。落差10mくらいで、見た瞬間に「わー」と声が出るタイプの美しさでした。しかも見学は無料。
注意点は、駐車場から遊歩道を15分ほど歩くこと。しかも渓谷沿いなので、平坦な舗装路ではありません。ベビーカーは戦力外なので、車に置いていってください。抱っこ紐か、子どもの足で歩ける前提の装備が必要です。
我が家は往路は歩けて、復路は娘が抱っこになりました。想定内です。むしろ「たぶん帰りは抱っこだな」と最初から覚悟しておくと、心が折れません。子連れの計画って、期待値を下げておくのが最大の攻略法だと思っています。
我が家が「乗る」より「歩く」を選んだ理由
2回目の八ヶ岳で、我が家は滝を選びました。理由は3つあります。
1つは、途中で引き返せること。リフトは乗ったら終点まで行くしかないけど、遊歩道は「もうダメだ」と思った時点でUターンできる。この退路があるかどうかは、うちの子にとってかなり大きいんです。
2つめは、無料なこと。子連れって、せっかくお金を払ったのに5分で「帰る」と言われるリスクが常にあります。無料なら、5分で帰っても損はゼロ。この気楽さが親の焦りを消してくれます。
3つめは、水の音と木陰が娘に合っていたこと。人が少なくて、聞こえるのは水の音だけ。娘は騒がしい場所より、こういう場所で機嫌が安定するタイプでした。絶景リフトの前で泣かれた記憶があるからこそ、うちはこっちを選んだという話です。
行列グルメは1つ諦めると決めた瞬間、旅がラクになった
八ヶ岳エリア、実は食のレベルがめちゃくちゃ高いんです。名水で打つそば、行列のできるカレー、クラフトビール、夏限定の幻の和菓子。ガイドブックを見ると全部食べたくなります。
でもここで、子連れの現実を書きます。行列と子どもは、両立しません。
うちの娘は、待つのが苦手です。5分は待てる。10分でぐずる。15分で崩壊する。そういう子を連れて、開店前から並ぶ店に挑むのは、ほぼ負け戦なんですよ。だから我が家は、旅の前に「今回はこれを諦める」と1つ決めるようになりました。この「諦めリスト」を作ってから、旅の空気が本当に穏やかになりました。
以下、諦めやすい順に正直に書きます。ママ友に嘘はつきません。
水信玄餅は賞味期限30分・開店前から並ぶ世界
白州の和菓子屋さん、金精軒の夏季限定「水信玄餅」。名水をギリギリまで緩く固めた和菓子で、賞味期限が30分しかないので、その場で食べるしかない幻のスイーツです。
もう、条件を書き並べるだけで子連れの難易度が伝わると思います。夏の限定期間のみ、テイクアウト不可、整理券の配布はなく開店前から並んだ順、売り切れ終了。つまり、朝から炎天下で幼児と列に並び、席で30分以内に食べ切るというミッションです。
うちの諦めリスト、堂々の1位はこれでした。大人だけの旅なら絶対に行きます。でも3歳を連れて朝から並ぶ選択を、私はもうしません。代わりに、道の駅で売っている名水を使ったお菓子を買って、車の中で食べました。それで娘はご機嫌でした。子どもは幻のスイーツより、いま口に入るお菓子が好きなんですよ。
ROCKはデジタル発券、ヴィラ・アフガンは待合室前提
続いて、有名なカレー2軒。どちらも行く価値のある名店ですが、待ち方の性格が違います。
清里の萌木の村にあるROCKは、1971年創業のビーフカレーと、併設醸造所のクラフトビールが名物。ここが子連れに優しいのは、デジタルの順番待ちシステムを導入している点です。受付だけして、順番が来るまで萌木の村の中を散歩したり、オルゴール館に入ったりできる。つまり待ち時間を遊びに変換できる。これは子連れ最強の仕組みです。
一方、大泉のヴィラ・アフガンは、山小屋みたいな雰囲気で厚切りベーコンのカレーが有名な行列店。ただしこちらは待合室で待つスタイルが前提。この「その場で待つ」形式が、うちの娘には難易度が高い。行くなら開店直後を狙うか、大人だけの旅に持ち越すのが賢明でした。
同じ行列でも、離れて待てるかその場で待つかで、子連れの勝率はまるっきり変わります。ここを事前に調べるだけで、旅の1食が救われます。
子連れが唯一勝てたのは、そば処 三分一だった
そして我が家が結局リピートしているのが、長坂の三分一湧水の隣にある、そば処 三分一です。
まずこの立地が偉い。江戸時代に水争いを収めるために湧水を3つの村へ均等に分けたという石が今も残っていて、日本名水百選にも選ばれている場所。子どもは「水が3つに分かれてる」というだけで割と食いつきます。走り回れる屋外があるので、順番を待つのが苦じゃないんですよ。
そばは、その名水で打った十割や二八。天もりそばがだいたい1,200円から1,600円くらい。喉越しがつるっとしていて、香りが強い。娘はそばを1本ずつつまんで食べていたので、正直そこは味わえていないと思いますが、うちの息子は「おいしい」を3回言いました。
行列に立って待つ必要がなく、子どもが動けて、名物がちゃんとおいしい。子連れが勝てる条件が全部揃っている店って、実はけっこう貴重です。
なお、宿泊費の圧縮テクニック(ふるさと納税や楽天のクーポン日を狙う話)は別記事に詳しく書いたので、予算から固めたい人はこちらもどうぞ。

車なしでも回れる?ピクニックバスと電動自転車のリアル
ここ、意外とどのサイトも触れてくれない話です。八ヶ岳の周辺観光、車がないと無理なのか問題。
結論だけ先に言うと、車があるなら車です。でも運転する人がいない、免許を持っていない、レンタカーの予算が惜しいという家庭もあると思うので、車なしの現実的な選択肢を2つ検証しておきます。
大事なのは、車なしを選ぶなら回る範囲を清里エリアに絞ること。エリアを絞ればなんとかなるし、絞らないと確実に破綻します。この線引きだけ守ってもらえれば大丈夫です。
1日周遊券620円のレトロバス、子連れとの相性
清里ピクニックバスという、清里駅を起点に主要スポットを巡回するバスがあります。例年おおむね春から秋にかけての運行で、1日周遊券が大人620円、2日券が1,030円くらい。清泉寮やサンメドウズ、まきば公園といった有名スポットをつないでくれます。
子連れ視点で評価すると、まず値段が正義です。620円で1日乗り放題は、家族で使うとかなり効きます。そしてレトロな見た目のバスなので、乗り物好きの子には移動そのものがアトラクションになる。うちの息子はバスに乗った瞬間から機嫌が良くなりました。
一方でデメリットは、本数と時刻表に生活を握られること。「今すぐ帰りたい」が通用しないんです。子どもが限界を迎えたときに、次のバスまで40分ということが起こり得る。ベビーカーの扱いも路線バスなので、たたむ前提。この2点を飲めるかどうかが、判断の分かれ目です。
電動アシスト自転車は坂に強いけど、幼児2人はさすがに無理
もうひとつが、電動アシスト付きのレンタサイクル。清里駅前の観光案内所などで貸し出していて、1時間1,000円から1,500円くらい、3時間で1,700円から1,900円くらいの設定です。
八ヶ岳って標高差があるので普通の自転車だと坂で死ぬんですけど、電動アシストなら登れます。渋滞に巻き込まれず、森の空気を直接感じながら走るのは、それ自体がアクティビティとして最高でした。
ただ正直に書くと、3歳と5歳を2人乗せて回るのは無理です。前後に子どもを乗せる自転車が借りられるかは店によりますし、山道の距離を考えると親の体力も持ちません。うちの現実的な使い方は、子どもをプールに置いて夫に見てもらい、私が1時間だけ1人で借りて風を切る、という完全に自分のためのご褒美でした。あれは最高だったので、罪悪感なくやってほしい。
結論:車があるなら車。ないなら清里エリアだけに絞る
まとめます。車があるなら、迷わず車です。子どもが寝たときに動ける、荷物を置ける、着替えができる。車は動く基地なので、子連れでは装備の格が違います。
車がない場合は、清里駅周辺にスポットを集中させてください。ピクニックバスの範囲内で、屋内施設を1つと屋外を1つ。移動を「バスに乗ること自体が楽しい」に変換して、無理に広域を狙わない。これで十分に満足度の高い1日が作れます。
そしてどちらの場合も、拠点が小淵沢のリゾナーレなら、館内に逃げ場があるという最大の強みが効いてきます。移動手段が弱いほど、拠点の強さが旅を守ってくれる。この構図は覚えておいて損はないです。
季節ごとの落とし穴と、我が家の持ち物リスト
最後に、季節の話。八ヶ岳は標高が高いので、都市部の感覚で服を用意すると確実に事故ります。ここは我が家が実際にやらかした部分なので、具体的に書きます。
あわせて、感覚が敏感な子を連れて八ヶ岳を回るなら絶対に抜かない持ち物も置いておきます。荷物は減らしたい。でもこの3つだけは、減らすと後悔します。
11月の平均気温7.5度。体温調節が下手な子は重ね着一択
紅葉シーズンの八ヶ岳は本当に綺麗で、標高差のおかげで色づく期間が長いのが強みです。10月中旬から11月にかけて、高い場所から順に降りてくるように紅葉が進む。写真だけ見て「秋に行こう」と決める人、多いと思います。
でも数字を見てください。11月の平均気温は7.5度くらいです。横浜の11月とは別世界。ダウンとブーツの季節です。
うちの娘は服の感触にこだわりがあって、しかも暑い寒いの申告が下手なので、この時期は薄手を何枚も重ねる作戦にしています。分厚い1枚だと、暑くなったときに脱ぐ選択肢が「全部脱ぐ」しかなくなるので。あと車に予備の上着を1枚放り込んでおくと、標高が上がったときに詰みません。日没も早いので、夕方の絶景スポットは想像以上に冷えます。
春の花の回廊、夏のフルーツ狩り、冬のスキー特典
季節ごとのハイライトも、ざっくり押さえておきます。
春はリゾナーレの館内で、石畳の通りを花びらで彩る恒例のイベントが例年開催されます。館内だけで絵になるので、天気が読めない春は相性がいいです。
夏はフルーツ狩り。山梨は桃とぶどうの王国で、桃のもぎ取り食べ放題が1時間1,000円くらいから体験できる農園もあります。もぎたての桃の糖度は、スーパーのものとは別の食べ物でした。ただし虫と汁だくになるので、着替え必須。
冬は宿泊者向けに、近隣スキー場のリフト券やウェアのレンタルが優遇されるプランがあります。手ぶらでスキーデビューできるのは、荷物を減らしたい親には破格の条件です。この辺の宿泊特典の詳細は変動するので、予約画面で確認してください。
イヤーマフ・着替え・おやつ。これだけは荷物から抜かない
最後に、我が家が八ヶ岳に持っていくものベスト3。
1つめはイヤーマフ。オルゴール館の演奏、飲食店の賑わい、プールの反響音。娘が耳をふさぐ場面は旅に必ず1回はあるので、これがあるだけで「この場所は無理」を「この場所も大丈夫」に変えられます。うちの旅の必需品です。
2つめは着替えのフルセット。滝で濡れる、フルーツで汚れる、体験工房で粘土だらけになる。八ヶ岳は服が汚れるイベントの密度が高いので、上下1セットを車に常備しています。
3つめはおやつ。行列も、渋滞も、待ち時間も、最終的に解決するのはおやつです。幻のスイーツを諦めた代わりに、子どもの機嫌を守る通貨として持ち歩いています。旅の平和は、だいたいポケットの中のグミが守ってくれる。
まとめ:周辺観光は「行かない勇気」まで含めて計画する
長々書きましたが、伝えたいことは1つです。八ヶ岳の周辺観光は、行く場所を減らすほど良い旅になります。
1日に本命2つ、あとは屋内の逃げ場を1つ。午前に外、午後に屋内。行列グルメは1つ諦める。この4つを守るだけで、あの道端で娘が停止した敗北は起きません。実際に2回目の八ヶ岳は、行った場所の数が半分以下だったのに、家族全員の満足度は倍でした。
そしてこの組み方が成立するのは、拠点が強いからです。天気が崩れても、子どもが崩れても、館内に戻れば全天候型のプールがある。周辺観光を欲張れないタイプの子を連れているなら、むしろ「宿から一歩も出なくても旅が成立する場所」を選ぶのが正解なんだと思います。同じ考え方で大阪の旅を組んだ記録もあるので、興味があればどうぞ。
海遊館は再入館できない…子連れ1泊2日は動かないホテルが正解
八ヶ岳を検討中なら、まずは日程だけ押さえるのが吉です。人気の時期は普通に埋まるので、迷っているうちに選択肢が消えます。過去の私みたいに、予約画面でタブを閉じないでください。
リゾナーレ八ヶ岳
八ヶ岳の雄大な自然と土地のワインを堪能するリゾート




| 住所 | 〒408-0044 山梨県北杜市小淵沢町129-1 |
|---|---|
| アクセス | JR中央本線小淵沢駅よりシャトルバス約5分/中央自動車道小淵沢ICより約5分 (最寄り駅:小淵沢) |
| 駐車場 | 有(400台)無料で先着順です。 |
| チェックイン | 15:00 (アウト: 12:00) |
| 連絡先 | TEL: 050-3134-8093 |
| 総部屋数 | 172室 |
|---|---|
| お風呂 | 大浴場、露天風呂 |
| 館内設備 | レストラン、喫茶、多目的室、宴会場、会議室、結婚式場、大浴場、露天風呂、禁煙ルーム、児童遊園施設、売店、コンビニエンスストア、ベーカーショップ、コーヒーショップ、フラワーショップ、ショッピングアベニュー、自動販売機、コインランドリー(有料)、プール(通年)、貸スキー、貸スキーウェア、貸スノーボード、貸自転車、スキー乾燥室、送迎バス、マッサージサービス、モーニングコール、宅配便、駐車場あり |
| 部屋設備 | テレビ、電話、モジュラージャック、インターネット接続(無線LAN形式)、湯沸かしポット、お茶セット、冷蔵庫、ドライヤー、ズボンプレッサー(貸出)、アイロン(貸出)、洗浄機付トイレ、ベビーベッド、石鹸(液体)、ボディーソープ、シャンプー、コンディショナー、ハミガキセット、カミソリ、ブラシ、タオル、バスタオル、ナイトウェア、スリッパ、金庫 |
| 対応カード | VISA、JCB、American Express、Diner's Club、DC、NICOS、Master Card、利用可 |
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連絡なしの不泊/不着 :宿泊料金の100%
3日前から :宿泊料金の100%
21日前から :宿泊料金の10%