こんにちは、限界ワーママのハルママです。
先日、5歳の息子を体操教室の体験に連れて行って、私は駐車場で軽く魂が抜けました。
うちの息子、仏です。ほんとうに仏なんです。跳び箱の列で「どうぞ」「どうぞ」と譲り続け、60分の体験で、跳んだ回数、一回。しかも最後の一回はタイムアップで先生が「はい、じゃあ次でおしまいね〜」と急かしたやつ。
一方その隣で、3歳の娘(元発達グレー、現在は超おしゃべりモンスターに進化)が「おかーさん、あれなに!あれなに!」と全力で話しかけてくる。私、息子の勇姿を一度も見ていません。
帰りの車で息子がぽつっと言いました。「ぼく、とびばこ、じゅんばんこないから、きらい」
順番が来ないから嫌い。技術じゃなくて、環境の問題でした。
そこから調べ始めたのが、出張型でマンツーマンの体育スポーツ家庭教師ファーストです。結論から言うと申し込みましたが、正直めちゃくちゃ迷いました。良いところより先に、迷った理由から全部書きます。
先に言っておく。私が申し込みを3週間ためらった残念ポイント5つ
ここを飛ばして「マンツーマン最高!」って書いてる記事、正直に言うと信用しなくていいと思います。私が実際に公式サイトの隅っこと規約を読み込んで「うっ」となった箇所を、順番に出していきます。
とくに1番目は、発達に凸凹があるお子さんを想定して探している人ほど必ず確認してください。多くの紹介記事が「1回4,950円から」としか書いていないのですが、それはうちの家庭には当てはまりませんでした。
残念ポイント1:発達障がいサポートは、いちばん安い料金では受けられない
ファーストのコースは3層構造になっています。ここが最重要。
いわゆる最安の「体育スポーツコース」は、かけっこ・逆上がり・自転車といった基礎運動が中心。マンツーマンで月4回以上なら1回4,950円、月3回までなら5,500円です。
ところが、発達障がいサポート・水泳・お受験の体育実技対策は「テクニカルコース」区分。マンツーマンで月4回以上でも1回6,490円、月3回までは7,150円になります(すべて税込)。
差額は1回あたり1,540円。月4回なら6,160円、年間だと約7万円の差です。
正直、最初に4,950円という数字だけ見て予算を組んでいた私は、ここで一回ブラウザを閉じました。安くはない。ぜんぜん安くない。ここを隠して「マンツーマンでこの価格は破格!」と書くのは、私はママ友にやりたくないです。
残念ポイント2:レッスン場所を確保するのは、コーチじゃなくて親
ファーストは自社の体育館やジムを持っていません。だから安いし全国どこでも来てくれるのですが、裏返すと「どこでやるか」を決めて予約するのは保護者側の仕事です。
近所の公園や広場ならまだいい。問題は水泳や器具を使う種目です。
ここ数年、公共・民間の施設側が「許可なく他の利用者へ指導する行為」の規制をどんどん強めています。都内の区立総合体育館でも、プールやトレーニング室の個人利用中に、営利・非営利を問わず館の許可なく指導行為を行うことを明確に禁止し、発覚したら利用をお断りすると告知しているところがあります。施設側は自前の有料プライベートレッスンを持っているので、外部業者を排除したい事情もあるわけです。
つまり「市営プールでコーチに教えてもらおう」が、そもそも規約違反になる地域があります。申し込み前に、使う予定の施設のルールを自分で確認する。これ、地味に一番めんどくさい作業でした。
残念ポイント3:月謝以外にお金がかかる(交通費・施設料・コーチの分まで)
指導料のほかに、コーチの交通費が実費でかかります。目安は往復500〜1,000円程度。月4回なら2,000〜4,000円。
さらにプールや体育館を使う場合、施設利用料は生徒分だけでなくコーチの分も保護者負担です。ここに支払手数料も乗ります。
月謝表の数字だけで家計会議を開くと、あとで確実に揉めます。私はここを含めた総額を出してから夫に見せました(後述します)。
残念ポイント4:当日キャンセルと15分遅刻の扱いが、けっこうシビア
雨天の場合は屋内での座学や筋トレに切り替えるか、別日に振替になります。ただし人気のコーチほどスケジュールが埋まっていて、振替日の再調整が難航するという声はけっこうあります。
そして規約上、レッスン当日の急なキャンセル、または開始時間から15分以上生徒が来ない場合は当日キャンセル扱いで、振替の権利が消えます。
子どもが熱を出す確率、ワーママの皆さんならご存知ですよね。朝の登園時にケロッとしてたのに夕方38度、みたいなあれです。ここは覚悟が必要でした。
残念ポイント5:短期コースだと、担当コーチの体験レッスンが受けられない
ファースト最大の武器は「実際に担当するコーチで体験できる」ことなのですが、4か月未満の短期レッスンはこの対象外です。
運動会前の2か月だけ、夏休みの自転車特訓だけ、という使い方を考えている人は要注意。相性を確かめずに本番に入ることになります。短期でいくなら、そこは割り切りが必要です。
残念ポイント6:チームプレーは、絶対に身につかない
これは構造上どうしようもない話です。マンツーマンは「個の技術の最大化」には最強ですが、仲間と揉めて仲直りする経験、ベンチで待つ悔しさ、集団のなかでの立ち回りは、1対1では一切発生しません。
なのでファーストは、チームスポーツの代わりではないです。集団のなかでちゃんと機能できるようにするための、こっそり効く特効薬。私はそう位置づけました。
それでも申し込んだ。発達グレーの子にマンツーマンが効く3つの理由
娘が2歳のとき、私は「発達グレー」という言葉を検索しすぎて夜中の3時にスマホを落として顔を打ちました。あのときの経験があるからこそ、今回はっきり分かったことがあります。
うちの子たちに足りなかったのは、運動神経じゃなくて、順番と視線でした。
発達に特性のあるお子さんの中には、手足を別々に連動させて動かすのが極端に苦手なタイプ(発達性協調運動障害)や、視覚情報の処理に特性があって「先生の見本を真似して同じように動く」こと自体が難しいタイプがいます。
これ、集団の体育だと何と呼ばれるかご存じですか。「運動神経が鈍い子」か、もっとひどいと「ふざけている子」です。本人はめちゃくちゃ真剣に見て真似しているのに、そう見られる。この誤解が積み重なると、運動が嫌いになるんじゃなくて、自分が嫌いになっていきます。
ファーストのマンツーマンに私が価値を感じたのは、次の3点でした。
ひとつ、比べる相手が物理的に存在しない。周りに他の生徒がいないので「他の子と比べられる」「見られて恥ずかしい」がゼロになります。うちの仏息子が譲る相手もいません。
ふたつ、ペースを子どもに合わせて分解できる。顔に水をつけるのが怖い段階から一段ずつ進めるので、苦手意識が強い子ほど恩恵が大きい。集団スイミングの「全員同じペースで進む」原則の真逆です。
みっつ、コーチが技術指導者以上の役割を持つ。逆上がりができるようになった小学2年生が体育の日も嫌がらず登校できるようになった、部活で傷ついて通院していた中学生が秘密の特訓で意欲を取り戻した、といった事例が公式の体験談にあります。できた、が自己効力感に直結して、学校生活ぜんぶに効いてくる構造です。
保健体育の教員免許を持ち、発達特性のあるお子さんへの指導を得意とするコーチも在籍しています。指名までは保証されませんが、専任スタッフに希望を伝えて選抜してもらえる仕組みです。
夫(データ重視の論理派SE)が黙った、時間対効果の計算
我が家の財務省は夫です。感情で押し切れない相手なので、私はExcelを開きました。
比較したのは、近所の体操教室(月謝8,000円・週1回60分・1クラス15名)と、ファーストの体育スポーツコース(月4回・1回4,950円)です。
集団教室の60分は、全体説明と順番待ちが大半を占めます。コーチが息子ひとりを直接見ている時間を、控えめに見て1回4分としました。月4回で16分。1か月8,000円ですから、個別に見てもらう1分あたり500円。
ファーストは60分ぜんぶが息子ひとりのためです。月4回で240分。交通費を月3,000円乗せて総額22,800円。1分あたり95円。
夫、無言でメガネを外して「ああ、時間単価では安いな」と言いました。勝ちです。
しかもこの計算には、集団教室に何年通っても跳べなかった跳び箱や逆上がりが、マンツーマンだと数回で達成してしまうケースが多いという話が入っていません。目標達成までの期間そのものが短くなるなら、支払う総額は逆に少なくなる可能性があります。
高いのは月謝。安いのは、たぶん総額。ここが夫の陥落ポイントでした。
料金まとめ|うちの月額シミュレーションを全部見せます
コース別の月謝(すべて税込・マンツーマン1回あたり)を整理します。
| コース区分 | 月4回以上 | 月3回まで | 主な内容 |
|---|---|---|---|
| 体育スポーツ | 4,950円 | 5,500円 | かけっこ、鉄棒、跳び箱、自転車など |
| テクニカル等 | 6,490円 | 7,150円 | 水泳、お受験実技、発達障がいサポート |
| プロコース | 8,690円 | 9,680円 | 元プロ・五輪経験者などによる専門指導 |
兄弟や友人と同時受講するグループ指導なら、体育スポーツコースで1人あたり3,190円(月4回以上)まで下がります。うちは息子と娘をまとめて頼めるか相談中です。
月の最低指導時間は合計180分。60分レッスンなら月3回が下限です。年会費や更新料はかかりません。
そして入会金16,500円は永久会員制。ここが私の中でいちばん効きました。一度払えば資格は一生有効なので、いま数か月で逆上がりを達成して休会しても、数年後に「今度は水泳を」と再開するときの入会金はゼロ。
発達に凸凹がある子って、「今はまだ体が追いついてない」時期がありますよね。数年空けても入会金がかからないなら、いったん引く判断がしやすい。これ、発達グレー家庭にはかなり大きいメリットだと思います。
割引も2つあります。ひとり入会してから2週間以内に兄弟が入会すると2人目の入会金が11,000円オフ。お友達紹介なら紹介した側とされた側の双方が初月の月謝半額です。
我が家の想定(体育スポーツコース・月4回・交通費込み)は、初月が入会金16,500円+月謝19,800円+交通費約3,000円で約39,300円。2か月目以降は約22,800円。ここが正直な数字です。
他社と比べてどう?出張型スポーツ個別指導3社の比較
| 比較項目 | ファースト | わくわくスポーツランド | スポーツ家庭教師USC |
|---|---|---|---|
| 対応エリア | 全国47都道府県 | 東京・関東圏 | 東京・関東圏 |
| コーチ数 | 全国2万名以上(東京8,600名以上) | 100名程度 | 非公開 |
| 対象年齢 | 0歳〜大人・シニア | 幼児〜小学生 | 幼児〜小学生 |
| 60分単価 | 4,950円〜 | 5,500円〜 | 5,500円〜 |
| 入会金 | 16,500円(永久会員制) | 15,000円 | 11,000円 |
| 体験レッスン | 60分2,000円(担当コーチ本人) | なし | 75分5,500円 |
コーチ数の桁が違うのが決定的です。曜日、時間、場所、性別、専門性、発達特性への理解といった細かい希望を出したとき、選択肢が100人と8,600人では、マッチングが成立する確率がまるで違います。
そして体験レッスンが2,000円で、しかも本番で担当する予定のコーチ本人が来る。ここが他社との最大の差です。
家庭教師や個別指導塾の業界って、体験は教室長やベテラン営業がやって、入会したら別の若い先生が来る、というミスマッチが構造的にありますよね。ファーストはそれを潰しています。合わないと感じたら本部に相談して無料でコーチ交代も可能、当日契約を強制されることもありません。
相性が命の子を持つ親からすると、2,000円で相性を先に確かめられるのは、正直かなり安い保険です。
こんな人は、申し込まないほうがいいです
ここまで読んで良さそうと思った方も、以下に当てはまるなら一回止まってください。
団体競技の経験そのものを積ませたい方。前述のとおり、仲間との関わりは1対1では発生しません。地域のチームに入れるほうが目的に合っています。
レッスン場所を自分で探して予約する余力がない方。ワンオペで平日が限界のときに、公園の使用ルール確認や施設予約が一つ増えるのは、想像以上にしんどいです。私はここで一番迷いました。
スケジュールが週単位で崩壊するご家庭。当日キャンセルは振替なしなので、月謝が溶ける可能性があります。それなら振替が緩い集団教室のほうが結果的に安いです。
運動会前だけの2か月で成果を出したい方。短期コースは担当コーチの体験レッスンが使えないので、相性のギャンブル要素が残ります。
そして、総額を家族に説明できないまま申し込むのだけは絶対にやめましょう。うちみたいに後から財務省に詰められます。
よくある質問
おわりに|跳べなくてもいい、でも「順番が来ない」で嫌いになってほしくない
正直に言えば、月2万円台は我が家にとって痛い出費です。ラテを我慢する程度では埋まりません。私の美容院が季節に一回になります。
でも息子の「じゅんばんこないからきらい」は、放っておくと数年後に「ぼくは運動ができない子だ」に化けます。娘のグレー期に散々学びました。子どもの自己評価って、事実じゃなく経験で決まる。
だから私は、2,000円の体験レッスンから始めました。本番のコーチ本人が来て、合わなければ断れる。ここまで低リスクなら、悩んでる時間のほうがもったいなかったです。
もし今、集団の教室でお子さんが列の最後で小さくなっているのを駐車場から見ているママがいたら。技術の問題じゃないかもしれないよ、と伝えたいです。