哺乳びん除菌がめんどくさい人へ|ポチットの正直デメリット

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こんにちは、ハルママです。フルタイム勤務で3歳の娘と5歳の息子を育てています。

いま我が家の子どもたちは、娘が朝から晩まで一人でしゃべり続け、息子は仏のような穏やかさでそれを聞き流すという謎の均衡を保っているんですが、数年前の私は毎晩キッチンで哺乳びんを洗いながら白目をむいていました。

この記事は、ピジョンの哺乳びんスチーム除菌・乾燥器ポチットを、良いところだけじゃなく面倒なところも含めて書いたレビューです。そして「そもそも哺乳びんの除菌ってどれが正解なの?」というところから迷っている人にも、ちゃんと答えを持って帰ってもらえるように書きました。

まず結論だけ言うと、買うべき人はけっこう限定されます。買わなくていい人の条件も後半で正直に書いたので、そこだけ読んで帰ってもらっても大丈夫です。

目次

哺乳びんの除菌、正直めんどくさくないですか?

哺乳びんの除菌がしんどい理由って、1回あたりの作業がそこまで重くないところにあると思うんです。

洗って、薬液に浸けて、1時間待って、引き上げて、振って水を切って、拭いて、乾かす。1回だけならどうにでもなる。でもこれが新生児期は1日6回、8回。深夜3時に授乳して、寝落ちしそうな頭で哺乳びんを洗って、薬液のケースを開けて、そこで薬液が切れていることに気づく。あの絶望、経験した人にしか通じないと思います。

しかもこれ、誰にも評価されないんですよ。夫が帰ってきて「哺乳びん洗っといたよ」と言われたら「ありがとう」と言うけど、私が1日8回やってても誰も何も言わない。いわゆる名もなき家事の中でも、かなり回数が多くて逃げ場のないやつです。

で、当時の私が何をしたかというと、電子レンジ除菌に逃げました。専用ケースに水を入れてチンするだけ、5分で終わる。神かと思いました。

でもこの方法、いま新しく始めることはおすすめできません。次の見出しでその理由を書きます。

そもそも「電子レンジ除菌」がもう使えないという話

これ、意外と知られていないんですが、ピジョンは2024年2月から、自社製品のパッケージや取扱説明書にある電子レンジ除菌の表示を「可能」から「不可」へ順次変更しています。

理由はざっくり2つ。

ひとつは、そもそも電子レンジのメーカー側が取扱説明書で「食品以外の加熱」を原則禁止していること。電子レンジは食品に含まれる水分をマイクロ波で振動させて温める機械なので、プラスチックの容器や哺乳びんを加熱するのはメーカーの想定外の使い方だったわけです。

もうひとつが、誤使用のリスク。規定の水を入れずに加熱する空焚きや、指定より長い時間・高いワット数でのチンによって、容器が溶けたり変形したりする。最悪の場合は発火して、レンジ本体の故障や火災につながる可能性もある。

ピジョンはずっと「取扱説明書どおりに使ってください」と言い続けてきたけれど、育児中って睡眠不足で頭が回らないのが普通なんですよね。水を入れ忘れる日は絶対にある。私にはあった。人間のミスを前提にすると安全を保証できないという判断で、非推奨に踏み切ったということです。

ちなみに大手の比較サイトやランキング記事は、今もしれっと「哺乳びんの除菌方法は電子レンジ・煮沸・薬液の3つ」と書いているところが残っています。情報が古いままなので、そこだけは気をつけてください。

除菌方法4つを限界ワーママ目線で比べた結果

というわけで選択肢が減りました。残ったものを、育児中にいちばん大事な「その間、私は寝ていられるのか」という軸で比べます。

方法かかる時間私が拘束される時間ランニングコストひとこと
煮沸3〜5分ずっと鍋の前水道・ガス代のみ安いが火傷が怖い
薬液1時間以上浸ける・引き上げ・乾燥薬液代が毎月待ち時間が長い、においが残る
電子レンジ5〜10分チン後に取り出し・乾燥ほぼ電気代のみ現在は非推奨
専用の除菌乾燥器約47〜57分ボタンを押す3秒水と電気代のみ高い、置き場所が必要

見てのとおり、時間の長さと私の自由は別の話なんです。薬液は1時間かかるけど拘束時間は短い、煮沸は5分だけど5分間キッチンから動けない。

そして専用器は、トータル1時間近くかかるのに私の仕事はボタンを押すだけ。押したら風呂に入れるし、なんなら寝られる。終わったあとは庫内がそのまま清潔な保管庫になるので、拭き上げも詰め替えもいりません。

高いのと場所を取るのを飲み込めるなら、拘束時間ゼロという点だけで他の方法とは別カテゴリだと思っています。

あわせて読みたい:

先に言う。ポチットのデメリットは3つあります

ここからポチットの話です。買ってよかった話は後でするので、先に面倒なところを全部出します。ここが飲み込めない人は買わないほうがいいです。

週1のクエン酸洗浄からは逃げられない

水道水を使うので、水分が蒸発したあとにカルシウムやマグネシウムが結晶化して、ヒーター部が白くなります。メーカー推奨は週1回のクエン酸洗浄。放置すると熱が伝わりにくくなって、水が沸騰しないまま除菌が延々と続いたり、逆にエラーで止まったりします。

手順自体は簡単で、クエン酸を10gほど水50〜100mlに溶かしてヒーター部に注ぎ、容器を乗せずに除菌ボタン。沸騰して30秒くらいで電源を切って30分放置、あとは排水して拭くだけ。ただし、クエン酸の粉を直接ヒーターに入れるとセンサーが異常を検知してピッピッピッピーと20秒鳴って止まります。私は1回やりました。深夜に。

ズボラ道を極めている自覚がある人は、ここが一番の関門です。

置き場所はトースター1台分を覚悟する

幅230mm、奥行256mm、高さ344mm、重さ約2.9kg。数字で見るとピンときませんが、キッチンに置くとオーブントースターがもう1台増えた感じになります。届いた日に夫と2人で「でかいな」と言いました。賃貸の狭いキッチンだと、何かをどかす必要があります。

終了音がわりとデカい

これが個人的に一番つらかった。せっかく寝かしつけに成功した直後に、完了のブザーが元気に鳴るんです。初代ポチットには消音機能がありません。寝室から遠いキッチンなら平気ですが、間取り次第では地雷になります。

それでも買い直したのは「名もなき家事」が消えたから

デメリットを3つ並べたうえで、それでも私はこれを人にすすめます。理由は、作業が楽になったからではなく、頭の中の面倒が消えたからです。

薬液だと、浸ける、時間を測る、引き上げる、水を振り切る、拭く、そして薬液の残りを常に気にしておく。この「気にしておく」がいちばん重い。買い忘れたら詰むので、脳のメモリを常に一部占領されている状態なんですよね。

ポチットに必要なのは、水を約100ml入れることと、ボタンを押すこと。以上です。薬液の在庫管理という概念が家から消えます。

モードは4つあって、生活リズムに合わせて選べます。

  • 除菌乾燥(約57分):除菌12分のあと自動で温風乾燥45分。基本これ
  • 除菌のみ(約12分):次の授乳がもう近い、という緊急時用
  • 乾燥のみ(約45分):手洗いや食洗機のあとに水気だけ飛ばしたいとき
  • 軽乾燥(約10分):表面をさっと乾かす、乾燥の追加運転にも

除菌性能は、4つの菌を対象にISO準拠の試験を行った結果として除菌率99.9999%。薬剤を一切使わない100℃の高温スチームなので、乳首の細い穴の奥までスチームが回ります。容器やトレイは耐熱120℃のポリプロピレン、ピジョンなのでBPAフリー。この安心感はけっこう大きいです。

においに敏感な子ほどスチーム除菌が効く、という話

ここは、同じ悩みを持っている人にだけ届けばいいと思って書きます。

うちの娘は1歳半健診でことばの遅れを指摘されて、いわゆる発達グレーと言われる時期を過ごしました。今はうるさいくらいしゃべるので笑い話ですが、当時いちばん困っていたのは、ことばよりも感覚の過敏さでした。服のタグを嫌がる、シャンプーを嫌がる、そしてミルクを飲む日と飲まない日が謎に分かれる。

哺乳びん拒否って、乳首の形やミルクの温度が原因として語られがちなんですが、実は洗剤や消毒液のにおいが哺乳びんに残るせいで嫌がるケースもあるんですよね。育児メーカーのコラムでも、香料のない洗剤に変えたり、薬液を使わない消毒方法に切り替えたりすることで改善する場合があると説明されています。においに敏感な子には特に、と。

これ、当時の私は完全にノーマークでした。薬液の塩素っぽいにおいって、大人は「まあこんなもんか」で流すけど、感覚が過敏な子には強い刺激だったのかもしれない。

スチーム除菌は水と熱だけなので、薬剤の残留も塩素臭も原理的に発生しません。もちろん「これで飲むようになります」なんて言えないし、飲まない理由は他にもいくらでもあります。でも、原因の候補をひとつ静かに消せるというのは、あの時期の親にとってけっこう大きいことです。

発達に不安があると、飲む・寝る・食べるの一つひとつが検証作業みたいになって、親の判断コストが積み上がっていく。その積み荷をひとつ降ろせる道具、という意味で私はこれを評価しています。

実質いくら?夫(論理派SE)を黙らせた計算

我が家の夫はデータがないと動かないタイプのSEなので、1万7千円の育児家電を買うには稟議が必要でした。そこで作った計算がこれです。

項目金額の目安
本体価格約17,000円台
電気代1回のフル稼働で約5〜7円、1日2回でも月500円未満
薬液代0円(不要になる)
中古売却の相場約8,500〜10,600円
実質負担およそ8,000円前後

除菌時600W・乾燥時135Wという消費電力なので、電気代はほぼ誤差です。そして育児家電の強みは、使う期間が短いぶんフリマでの需要が高いこと。半年から1年使って売ると、実質負担は8,000円前後になります。

夫はこの表を見て「半年で8,000円なら月1,300円か」と言い、そこで無事に決裁が下りました。ちなみにヒーター部をピカピカに保っておかないと売値が落ちるので、クエン酸洗浄はリセール対策でもあります。プラスチック部分にクエン酸が飛んだまま加熱すると黄色いシミになって落ちません。これも1回やりました。

「使う期間が短いから買うのが惜しい」という人は、レンタルも現実的です。Rentioだと7泊8日で約5,480円、月額プランなら2ヶ月目以降が2,000〜2,200円前後。半年で1万2,000円くらいなので、里帰り中だけ使いたい人や、サイズ感を試したい人には合います。

ポチットとポチットスリム、どっちを選ぶか3秒で決める

2025年8月に、幅を削った新モデルのポチットスリムが出ています。迷っている人が多いので、違いを表にしました。

比較項目ポチットポチットスリム
本体幅23.0cm15.0cm
収納できる量最大5セット最大2セット
トレイ1段フラット2段(上下分割)
除菌+乾燥約57分約47分
消音機能なしあり(3秒長押し)
価格の目安約17,000円台約14,000円台

選び方はシンプルです。

完全ミルク、双子、夜間にまとめて処理したい人は初代ポチット。5セット一気に入るので、1日1回まわせば終わります。

母乳中心でミルクは1日1〜2本、キッチンが狭い、寝室とキッチンが近い人はスリム。幅8cm差は実物で見ると全然違いますし、何より消音機能があります。寝かしつけ直後にブザーで叩き起こされる悲劇が構造的に起きません。

私が初代を選んだ理由は、単純に「1日に何回もキッチンに立ちたくなかった」からです。まとめて突っ込んで、寝る。これがやりたかった。

正直、買わなくていいママもいます

アフィリエイトの記事でこれを書くのは自分の首を絞める行為なんですが、合わない人はいます。

完母でほぼ哺乳びんを使わない人。搾乳もしない、ミルクは月に数回という運用なら、1万円台の家電を置く意味は薄いです。煮沸で足りる。

キッチンに置き場所がない人。トースター1台分のスペースを空けられないなら、買っても結局しまい込むことになります。どうしても欲しいならスリムのほうを見てください。

手入れを絶対にサボる自信がある人。私はズボラを肯定して生きていますが、これに関しては週1のクエン酸洗浄をサボると本当に不調が出ます。ここだけは根性ではなく仕組みでカバーが必要なので、洗剤の横にクエン酸を置いて視界に入れる、くらいの工作をしておくといいです。

あと、そもそも消毒はいつまで必要かという話。免疫が下がってくる生後3〜6ヶ月頃までは推奨されていて、梅雨や夏場、体調が優れないときは1歳頃まで続ける家庭もあります。もし子どもがもう生後7〜8ヶ月で、これから買おうか迷っているなら、レンタルのほうが金額的には合うかもしれません。

哺乳びんを卒業しても働き続けます

これは買ったあとに気づいた副産物なんですが、ポチットの守備範囲は哺乳びんだけじゃありません。

耐熱100℃以上で煮沸できるものであればいけるので、さく乳器、おしゃぶり、ストローマグ、離乳食の食器やカトラリー、離乳食用の調理器具、さらには電動鼻吸い器のシリコンチューブまで対象になります。

うちで一番出番が多かったのは、実は離乳食が始まってからでした。ストローマグって、パーツが分解できて細かくて、洗ったあとの乾燥がとにかく面倒なんですよ。あれを分解して放り込んでボタンを押すだけになったの、地味に人生変わりました。鼻吸い器のチューブも、あれを毎回きれいに乾かすのは無理ゲーなので助かりました。

つまり「哺乳びんの半年間だけの家電」ではなくて、離乳食期まで含めて1年以上働きます。ここまで含めて計算すると、実質8,000円という数字はさらに安く見えてきます。

まとめ|今日から寝たい人だけ買ってください

長くなったのでまとめます。

買わなくていい人は、完母でほぼ哺乳びんを使わない人、キッチンに置き場所がない人、週1の手入れが確実に無理な人。

買ったほうがいい人は、完全ミルクや混合で1日に何本も哺乳びんを使う人、薬液の在庫管理と拭き上げから解放されたい人、そしてにおいに敏感な子で消毒液のにおいが気になっている人。

大容量でまとめて処理したいなら初代ポチット、置き場所と静音を優先するならポチットスリム。この2択です。

哺乳びんの除菌って、やらなくていい家事ではないぶん、頑張っても誰にも褒められないんですよね。だからこそ、お金で外注できるところは外注していいと思っています。1万円台で睡眠と機嫌が買えるなら、それはもう安い。

私は当時これを買って、深夜3時に白目をむく回数が確実に減りました。今しんどい人が、少しでも早く寝られるといいなと思います。

それでは、また。ハルママでした。

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この記事を書いた人

HSC(ひといちばい敏感な子)の3歳娘と、5歳長男を育てるママ。
「一生家族でお出かけできない」と絶望していた過去から一転、特性を理解した今では家族旅行も楽しめるように!当ブログでは、敏感な子が笑顔になる「知育玩具・お宿」や、親の心が軽くなる「時短家電・サービス」を本音でレビューしています。

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