こんにちは、ハルママです。
フルタイム勤務、3歳娘と5歳息子、そして口コミの点数を表計算ソフトに転記しはじめるタイプの夫と暮らしています。家族旅行の行き先を決める会議はいつも、私の「もうどこでもいいから子どもが勝手に疲れてくれる場所」という雑な要望と、夫の「総合評価4.2以上で夕食の点数が…」という分析のせめぎ合いです。
そんな我が家が今年いちばん元気に帰ってきたのが、伊豆熱川温泉のホテルカターラRESORT&SPAでした。ここ、コンセプトが「こどもが王様」です。王様と女王様を連れて行った結果どうだったのか、良かったところも、正直ちょっと覚悟が必要だったところも、全部書きます。
ホテルカターラって結局どうなの?ワーママの結論から言います
先に結論だけ持って帰ってもらって大丈夫です。未就学児から小学校低学年の子がいる家庭なら、伊豆で迷ったらここでいいと思います。逆に、大人だけで静かに過ごしたい、高級旅館のホスピタリティを味わいたい、という旅ならまったく向きません。
理由はシンプルで、このホテルは「宿」ではなく「全天候型の屋内テーマパークに客室がついているもの」だからです。雨が降っても関係なし。観光の予定を組まなくても一日終わります。我が家は初日、ホテルの外に一歩も出ていません。出る必要がなかったんです。
静岡県東伊豆町の高台に建っていて、全73室すべてオーシャンビュー。明治41年創業の老舗旅館がルーツで、2012年に今の形にリブランドされています。「カターラ」はマライポリネシア語で陽のあたる場所という意味だそうです。名前がすでに元気。
そして、建物には歴史があります。つまり古いところもあります。そこも含めて全部話しますね。
「汚い」「古い」って口コミ、正直どうでした?
検索したらこのワードが出てきて不安になった方、正しい検索の仕方をしています。えらい。私も予約前に全部読みました。夫は読みすぎて一度キャンセルしようとしました。
結論から言うと、指摘されている内容はだいたい事実です。ただ、我が家の満足度はまったく下がりませんでした。どこが古くて、それが子連れ旅行にどう効くのかを分けて考えると判断しやすいと思います。
建物の古さ:廊下と脱衣所はたしかに昭和です
ロビーと客室はリノベーション済みで、普通にきれいです。寝具も新しくて、部屋によってはニューヨーク発ブランドの高機能マットレスや電動リクライニングベッドが入っています。私はここで人生でいちばんよく眠りました。子どもが遊び倒して即寝したせいでもあります。
一方で、廊下や水回り、大浴場の脱衣所は経年を感じます。扉が鉄製で重い、エアコンが一括管理で個別調整できない、といった声もそのとおりでした。ただ清掃自体は行き届いていて、「汚い」というより「古い」が正確な表現だと思います。ピカピカの新築リゾートを期待して行くとがっかりしますが、子どもが全力で走り回れるおもちゃ箱として見ると気になりません。
虫問題:ジャングルスパは本物の森だからです
これはちゃんと知っておいてください。名物のジャングルスパには本物の熱帯植物が2,000種類以上生えています。バナナも育っています。本物の森なので、季節によっては蛾やゴキブリが出ます。
虫が心の底から無理な方は、ここだけは覚悟が必要です。私は「屋内に森があるんだから当然だよね」と自分に言い聞かせて入りました。5歳の息子は虫を見つけて「こんにちは」と挨拶していました。仏です。3歳の娘は虫よりすべり台に夢中で気づいてもいませんでした。子どもは強い。
騒音:静けさを求める旅には向きません
全館が子どもファーストなので、当然子どもの声が響きます。上の階の足音が夜10時ごろや朝7時ごろに聞こえることもあります。レストランで走る子もいます。
でもこれ、裏を返せば「うちの子が騒いでも誰も気にしない」ということなんですよね。子連れ旅行の最大のストレスって、料理の質でも部屋の広さでもなく、周りへの気遣いだと思うんです。ここにはそれがありません。泣いてもお互い様の空気があるだけで、私の肩の荷は半分になりました。
最大の裏技は「12時イン→翌12時アウト」で遊べること
ここが一番伝えたいところです。ほとんどの紹介記事がさらっと流している情報なのに、コスパの本体はこれです。
通常のホテルは15時イン、翌10時アウト。でもカターラは、プールがチェックイン当日の12時から翌日チェックアウト後の12時まで、キッズルームが12時30分から翌12時まで無料で使えます。つまり滞在時間が実質24時間。同じ宿泊料金で遊べる時間が倍近く違います。
ワーママ的に言うと、これは「土曜の午前中に家事を片付けてから出発しても間に合う」ではなく、「日曜の午前をホテルで使い切れるから、帰宅後に洗濯と翌日の準備をする時間が残る」という意味で神です。日曜の夜に絶望しない旅行って、実在するんですね。
我が家のモデルスケジュール
- 12時すぎ:到着して荷物を預ける。そのままプールへ直行
- 12時30分:ラウンジかずさが開くので、大人は一杯。子どもはかき氷
- 15時:チェックイン。客室へ。ジャングルスパも15時から
- 17時30分:夕食バイキング
- 19時〜:キッズルームとメリーゴーランド、館内をうろうろ
- 21時:子ども就寝。夫と交代で大浴場へ(翌朝9時まで入れます)
- 翌7時:朝食
- 翌9時〜12時:もう一回プール。髪を乾かしてから12時に出発
チェックアウト後にもう一度泳げるのが効きます。「最後にもう一回プール入りたい」で泣かれる展開が発生しません。
ジャングルスパPauとプールが伊豆でいちばん強い理由
このホテルの看板は、水着で入る全天候型のジャングルスパPauです。映画『テルマエ・ロマエ』で阿部寛さんが入浴していたロケ地でもあります。
水着だから家族全員で一緒に入れます
これ、地味に革命だと思っています。男女別の大浴場だと、どうしても親のどちらかが子ども2人を担当して、もう片方が5分で戻ってくる交代制になりますよね。私の「ゆっくり湯船に浸かる」という夢は毎回そこで砕かれてきました。
Pauは水着着用の混浴なので、家族4人で一緒に入れます。温度や趣の違う浴槽が9つ、本格的な大型すべり台、ジャグジー、テレビが観られるスチームサウナ、洞窟風呂まであります。ペリカンやカバのリアルな動物フィギュアが13体置かれていて、子どもは完全に探検隊モードでした。営業は15時から23時までで、夜はライトアップされて幻想的です。
一年中33度のプールは無敵です
隣接する室内プールも温泉水を使っていて、水温が約33度に保たれています。八角形で、水深50cmのキッズエリアと120cmのメインエリアに分かれているので、プールデビューでも安心でした。3歳の娘は50cmエリアで2時間粘りました。
そして温泉そのものも本気です。自家源泉3本、湧出温度105度という伊豆屈指の高温泉。ナトリウム-塩化物・硫酸塩温泉で、メタケイ酸を多く含む美肌の湯。大浴場「月あかりの湯」には相模灘と伊豆七島を望む320度パノラマの野天風呂とフィンランド製のバレルサウナ、「MANA」には海に繋がるようなインフィニティ風の浴槽があります。23時30分から0時に男女入替なので、両方入れます。私は深夜に一人で野天風呂に行きました。誰にも「ママ」と呼ばれない15分、値段がつけられません。
キッズキングダムは子どもの体力を吸い取る装置です
館内のキッズエリアが地域最大級で、正直やりすぎです。ありがとうございます。
エントランスではAIロボットのペッパー君が遊び方を案内してくれます。次世代型アトラクション「リトルプラネットCube」では、自分で色を塗った車をスキャンして大型スクリーンでバーチャルレースができます。息子が塗った虹色の車が爆走していました。プロジェクションマッピングの知育コンテンツもあります。
物理系も充実していて、高級車を模した一人乗り電動カーのキッズサーキット、3階には屋内型メリーゴーランド。金土日に1日7回、15時15分から15分間隔で16時45分まで運行、対象は3歳から10歳で体重50kgまで、1回300円です。ホテルの中にメリーゴーランドがある時点で情緒がおかしい。褒めています。
キッズルームには巨大ボールプール、子ども用ボルダリング、エアートランポリン、積み木や絵本。プラレールの巨大ジオラマもあって、こちらは30分300円です。ほかに通信カラオケ(1室1時間2,200円)、卓球(30分280円)、マッサージチェア(4分100円)もあります。私はマッサージチェアに小銭を捧げ続けました。
ラウンジ「かずさ」がワーママの聖域だった話
ここが親側の主役です。オールインクルーシブのラウンジで、12時30分から21時30分まで営業。宿泊料金に含まれているので、追加料金を一切気にせず飲み食いできます。
サッポロビール6種の飲み比べができます。サッポロクラシック、SORACHI1984、エーデルピルス、エビス、エビスプレミアムブラック、黒ラベル。夫が6種すべてを真剣に比較して、味の特徴をメモしていました。SEの本能です。ハイボールもリキュールも日本酒もワインもあります。
軽食はラーメン、カレーライス、じゃがバター、自動パンケーキマシン、駄菓子、おつまみ。子ども向けにソフトドリンク、かき氷、ソフトクリーム、アイス、うまい棒。客室に持ち帰ってもいいのが本当にありがたくて、子どもを寝かせたあとにビールとおつまみを部屋で広げる時間が確保できました。
しかも、キッズスペースで遊ぶ子どもをモニターで見守りながら飲めます。子どもが視界にいるのに、私の手にはビールがある。この構図、家庭では成立しないんですよ。
夕食バイキングの評価が割れる理由と、我が家の対策
ここは正直に書きます。予約サイトの評価を見ると、朝食が4.55点と高いのに対して、夕食は3.88点と少し落ちます。夫が転記した数字も同じでした。
実際に行ってわかったのは、これは「まずい」ではなく「期待値のズレ」だということです。メインダイニング「KILOHANA」で和洋中約60種類のバイキング。伊豆らしい刺身、カニ、シェフが目の前で揚げる金目鯛の天ぷら、ローストビーフ。好きな海鮮を乗せて作る勝手丼は朝夕どちらも評判がいいですし、実際おいしかったです。
ただ、口コミには「冷凍物が多い印象」「カニの身が細かった」「揚げ物中心で大人向けが物足りない」といった声もあります。伊豆に来たからには最高の海鮮が出てくるはず、という大人の期待が高すぎるんですね。ここの夕食は子どもが喜ぶ設計で、唐揚げもポテトも離乳食もあり、スタッフが温めてくれます。子どもが自力で食べ切れる、これが本体の価値です。提供は17時30分から21時、混雑時は90分の入替制です。
大人の海鮮欲は、昼に錦で回収します
対策はこれ一つで十分でした。伊豆熱川駅から歩いてすぐの海鮮料理店「伊豆の味処 錦」に、チェックイン前かチェックアウト後に寄ります。
看板メニューは鯵のたたき丼、約1,980円。高さ12cmくらいのタワーになった新鮮なアジに生姜などの薬味と土佐醤油。冷凍物を使わず近海の地魚を出しているお店で、天丼や金目鯛のカマ焼きもあります。休日は行列ができて、昼にはアジが売り切れることもあるので早めに。
昼に大人が本気の海鮮を食べて、夜は子どもと一緒に気楽なバイキング。役割分担すると夕食への不満はゼロになります。ホテルから徒歩5分の熱川バナナワニ園も外せません。16種類約140頭のワニに、レッサーパンダとマナティーまでいて2〜3時間コースです。
0〜2歳の赤ちゃん連れこそ今行くべき理由
上の子が生まれて最初の旅行、荷物の量に絶望した記憶がまだあります。あのときこれを知っていたら泣いて喜んでいました。
0〜2歳向けの「ぴよ旅」やベビープランがかなり本気です。事前申し込みで、オムツ用ゴミ箱、空気清浄機、おねしょマット、ベッドガード、バンボ、補助便座、踏み台が無料で借りられます。紙オムツも1泊5枚程度用意され、ベビーソープや子ども用浴衣、スリッパもあります。
さらに「手ぶらで安心ベビープランプレミアム」では、ユニ・チャームのベビー用品、Yogiboのビーズソファ、bedgearの寝具、藻類由来の休息サプリまで客室に揃っています。赤ちゃん用品ではなく親の休息にまで投資してくるあたり、開発した人が絶対に子育て経験者です。
そして個人的に一番拍手したのが、各階のエレベーター前にある電子レンジです。離乳食の温めも哺乳瓶の消毒も、フロントに毎回お願いしなくていい。この一手間の削減が、どれだけ母親の消耗を防ぐか。畳敷きの和室が多いのもハイハイ期には安心でした。
客室・料金・キャンセル料、予約前に見ておくところ
部屋は12タイプ、選び方にコツがあります
全73室が12タイプに細分化されています。露天風呂と足湯付きの琉球畳15畳ツイン(4名・50㎡)、ジャグジーとサウナ付きの特別和洋室(7名・108㎡)、露天風呂付き和室、洋室と和室が融合したハイブリッドルーム、プロジェクターとAlexaを備えたスマート客室、ベーシックなスタンダード和室10畳など。
三世代旅行なら特別和洋室かデラックス和室、乳幼児連れなら畳の和室、夫婦の記念日を兼ねるなら露天風呂付き。我が家はスタンダード和室10畳にしました。部屋はほぼ寝るためだけに使うので、浮いた分を遊びに回す作戦です。
料金の目安
ダイナミックプライシングなので時期で大きく動きます。スタンダード和室10畳なら、閑散期の平日で1泊2食付き大人1名あたり約14,000円〜19,000円。ゴールデンウィークやお盆、年末年始は同じ部屋でも大人1名30,000円〜35,000円程度まで上がります。上位客室のハイシーズンは1室72,000円以上になることも。
早割30、早割45、早割60、早割90や、客室清掃なしのエコプロプランがあるので、日程が決まっているなら早めに押さえるのが正解です。
キャンセル料はここだけ要注意
子連れ旅行の最大のリスクは、前日の発熱です。通常のキャンセル料は2・3日前で30%、前日50%、当日と無連絡不泊は100%。ここは標準的です。
問題は早割系のプランで、早割60などでは宿泊日の60日前から4日前まで10%のキャンセル料が発生する設定があります。安いプランには理由があるということですね。我が家は夫が規約を音読したうえで早割を取りました。心配な方は予約時に条件を必ず確認してください。
向いてる家族と、正直やめたほうがいい家族
向いてるのは、未就学児から小学校低学年の子がいる家庭、三世代旅行、赤ちゃん連れの初旅行、そして「観光を頑張る体力がもうない」人。私は3番目と4番目に全力で当てはまりました。
向いていないのは、静かに過ごしたい大人だけの旅、新しくて完璧な設備を求める人、高級旅館の丁寧な接客を期待する人、虫が絶対に無理な人。混雑時は料理の補充が遅れたり、接客に粗さを感じる場面もあるので、そこを気にする方は別の宿のほうが幸せだと思います。
要するに、ハードの古さを圧倒的なソフトでカバーしているホテルです。何を取りに行く旅なのかが決まっていれば、判断は簡単です。
まとめ
古い、虫が出る、賑やか。全部本当です。それでも我が家は、3歳と5歳が「今まで泊まったホテルで一番楽しい」と言い切った場所を知ってしまいました。
親が子どものために耐える旅行じゃなくて、子どもが勝手に遊び倒してくれるあいだに、私がビール片手に座っていられる旅行。ワーママに必要なのは、完璧なホテルじゃなくてこっちでした。
12時から翌12時まで遊べて、追加料金を気にせず飲み食いできて、家族全員で温泉に入れる。これで日曜の夜に洗濯する余力が残るなら、もう文句ないです。
次の連休、どこに行こうか迷っているママ友に、こっそり教えたいホテルでした。
伊豆熱川温泉 ホテルカターラ RESORT&SPA
一年中遊べる屋内プールに夏は徒歩5分でビーチ。秋冬はほっこり温泉で伊豆一の泉質を味わえます。




| 住所 | 〒413-0302 静岡県賀茂郡東伊豆町奈良本992-1 |
|---|---|
| アクセス | 伊豆熱川駅より無料送迎あり(13:00~16:30随時運行、予約不要) (最寄り駅:伊豆熱川) |
| 駐車場 | あり:約40台(無料) ※予約不要 |
| チェックイン | 15:00 (アウト: 10:00) |
| 連絡先 | TEL: 0557-23-2222 |
| 総部屋数 | 73室 |
|---|---|
| お風呂 | 大浴場、露天風呂、サウナ |
| 館内設備 | キッズルーム、レストラン、カラオケルーム、多目的室、宴会場、会議室、大浴場、サウナ、露天風呂、禁煙ルーム、売店、自動販売機、コインランドリー(有料)、エステサロン、スポーツジム、プール(通年)、卓球、バーベキューガーデン、コネクティングルーム(一部・要予約)、送迎バス、パソコン利用可、マッサージサービス、宅配便、駐車場あり |
| 部屋設備 | テレビ、電話、インターネット接続(無線LAN形式)、お茶セット、冷蔵庫、ドライヤー、加湿器(貸出)、洗浄機付トイレ、ボディーソープ、リンスインシャンプー、シャンプー、リンス、ハミガキセット、カミソリ、シャワーキャップ、くし、おふろセット、タオル、バスタオル、浴衣、スリッパ、金庫 |
| 対応カード | VISA、JCB、American Express、Diner's Club、UC、DC、NICOS、OMC、Master Card、楽天カード、デビットカード |
|---|
連絡なしの不泊/不着 :宿泊料金の100%
当日 :宿泊料金の100%
前日 :宿泊料金の50%
3日前から :宿泊料金の30%